損失が出た年でも確定申告すべきか|判断7項目
投資で損失が出た年は、税金がかからないため申告は不要と考えがちです。ただし申告することで、翌年以降の負担を減らせる場合があります。この記事では、判断の材料を整理します。
①繰り越せる期間は3年間 ②繰り越すには毎年続けて申告する ③複数の口座の損益を通算する場合も申告が要る
源泉徴収ありの特定口座でも、これらを行うには申告が必要です。
申告すると所得に算入され、扶養や保険料に影響する場合があります。
申告する利点
【結論】翌年以降の税を減らせます。
損失の繰り越し
その年に相殺しきれなかった損失を、翌年以降の利益と相殺できます。
繰り越せる期間
3年間とされています。
複数口座の通算
別々の証券会社の損益を合算できます。
配当との相殺
売却の損失と配当を相殺できる場合があります。
判断する7項目
【結論】影響を比べてください。
1. 損失の額
大きいほど、繰り越す価値があります。
2. 翌年以降の見込み
利益が出る見込みがあるなら、繰り越しが効きます。
3. 複数の口座があるか
片方で利益、片方で損失なら、通算で還付を受けられます。
4. 配当の有無
配当から源泉徴収された分が、還付される場合があります。
5. 扶養への影響
申告すると所得に算入されます。家族の扶養に入っているなら注意してください。
6. 保険料への影響
国民健康保険料の算定に影響する場合があります。
7. 申告の手間
書類の準備と作成に時間がかかります。
| 状況 | 申告の判断 |
|---|---|
| 損失が大きい | 繰り越すために申告 |
| 複数口座で損益が分かれる | 通算のため申告 |
| 配当を受け取った | 相殺で還付の可能性 |
| 扶養に入っている | 影響を確認してから判断 |
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繰り越しの仕組み
【結論】毎年続けて申告します。
初年度の申告
損失が出た年に申告し、繰り越す旨を記載します。
翌年以降
取引がなかった年も、続けて申告する必要があります。
途切れると
1年でも申告しないと、それ以降は繰り越せません。
相殺の順序
古い年の損失から順に相殺されます。
通算できる範囲
【結論】同じ区分の中です。
上場株式など
株式、投資信託、上場する不動産の投資信託などが同じ区分です。
配当との通算
申告分離課税を選べば、売却の損失と相殺できます。
通算できないもの
給与所得や雑所得とは相殺できません。
非課税口座
非課税口座での損失は、他の利益と通算できません。
非課税口座の損失
【結論】相殺できません。
制度の性質
利益が非課税である代わりに、損失もないものとして扱われます。
他の口座との通算
課税される口座の利益と相殺できません。
繰り越しもできない
翌年以降へ持ち越すこともできません。
判断の材料
損失が出やすい商品を非課税口座で持つかどうかの検討材料になります。
必要な書類
【結論】年間取引報告書です。
特定口座の場合
証券会社から年間取引報告書が交付されます。
一般口座の場合
自分で損益を計算する必要があります。
複数の口座
すべての口座の報告書が必要です。
入手の時期
年明けに交付されるのが一般的です。
申告の方法
【結論】期間内に提出します。
期間
通常は2月16日から3月15日です。
還付だけの場合
年明けから提出できる場合があります。
電子での申告
事前の手続きを済ませておくと、提出が簡単になります。
過去の分
期限を過ぎても、一定期間内なら提出できる場合があります。
扶養と保険料への影響
【結論】確認してから判断してください。
所得への算入
申告した損益は、所得の計算に反映されます。
損失の年
損失なら所得は増えませんが、通算の結果によっては利益が残る場合があります。
保険料の算定
国民健康保険では、申告した所得が算定に使われます。
相談する
判断が難しい場合、税務署や自治体の窓口で確認してください。
翌年に利益が出た場合
【結論】自動では相殺されません。
申告が必要
繰り越した損失と相殺するには、その年も申告します。
源泉徴収された分
特定口座で源泉徴収されていれば、申告によって還付されます。
相殺の記載
申告書に、繰り越した損失の額を記載します。
残った損失
相殺しきれない分は、さらに翌年へ繰り越せます。
やめるとき
【結論】途切れると権利が消えます。
取引がない年
取引がなくても申告を続ける必要があります。
忘れやすい
利益がない年は、申告そのものを忘れがちです。
記録に残す
繰り越している損失の額と、期限を控えておいてください。
3年で消える
期限を過ぎた損失は、相殺できなくなります。
申告書の作り方
【結論】用意された仕組みを使えます。
作成の支援
案内に従って入力すると、書類が作成される仕組みがあります。
入力する内容
年間取引報告書に記載された数値を転記します。
繰越の記載
損失を繰り越す場合、専用の欄に記入します。
控えの保存
提出した内容の控えを保管してください。翌年の申告で使います。
よくある質問(FAQ)
Q1. 損失の年も申告すべきですか
翌年以降へ繰り越すには申告が必要です。損失が大きいなら申告を検討してください。
Q2. 何年繰り越せますか
3年間です。ただし毎年続けて申告する必要があります。
Q3. 源泉徴収ありでも申告できますか
できます。繰り越しや通算をするには申告が必要です。
Q4. 非課税口座の損失は使えますか
使えません。他の利益と相殺することも、繰り越すこともできません。
Q5. 扶養に影響しますか
申告した損益は所得に反映されます。通算の結果によっては影響する場合があります。
Q6. 取引がない年も申告しますか
繰り越しを続けるには必要です。1年でも途切れると、それ以降は繰り越せません。
まとめ
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損失が出た年でも、申告することで翌年以降の負担を減らせる場合があります。相殺しきれなかった損失を、3年間繰り越せる制度があるためです。
繰り越すには、毎年続けて申告する必要があります。取引がなかった年も含めて、1年でも途切れるとそれ以降は繰り越せません。
複数の証券会社に口座がある場合、片方で利益、片方で損失なら、通算によって還付を受けられます。源泉徴収ありの特定口座であっても、これを行うには申告が必要です。
ただし非課税口座での損失は、他の利益と相殺することも繰り越すこともできません。また申告すると所得に反映されるため、扶養の判定や国民健康保険料への影響を確認してから判断してください。
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